リフォームの案件で、大理石や花崗岩を扱うことが多くなっています。そのため公共施設、百貨店やショップなどに足を運んでも仕上げに使われている石には、自然と目を向けることが多くなりました。
今回は、上野の「国立科学博物館」へ行ったときのお話し。
妻の付き添いで、「ビーズ 自然をつなぐ 世界をつなぐ」国立民族学博物館・国立科学博物館の共同企画展を見に行ってきました。
ビーズ(Beads)は、さまざまな部材をつなげたものと定義するそうです。ビーズに用いられる素材ごとに、どのようにその形になったなどの背景を詳しく説明しており、とても分かりやすい展示となっていました。
特にダチョウの卵を使用したビーズは、製作過程が面白く、とても参考になりました。
と「まくら」はここまでで、今回の「ロードオブザストーン」では、「国立科学博物館 常設展示室 日本館」からです。
日本館の3階に「日本列島の素顔」というセクションがあり、その中の「変動する日本列島」のコーナーに、「日本列島の地質」「日本周辺のプレート配置ともぐりこみ」があります。
四国の香川県原産のサヌカイトは、たたくと「カーン、カーン」という金属音を発し、心地の良い音するとのこと。そのため、昔から讃岐の名石「カンカン石」として親しまれてきたそうです。香川県では、サヌカイトの風鈴が売られているようで、香川に寄った際には、探してみたいです。サヌカイトという学名も、讃岐の名に因んで名づけられたそうです。
ガラス質の黒い岩石は、火山岩の中の安山岩に分類されるそうです。
ここまで漆黒な磨きは見たことがないので、大量にとれる石ではないと思いますが、いつか内装材として使用してみたいですね。
以前に光壁(背面から照明をあて、壁自体を光らせる壁面)として使用したSmoky Quartzのブロック材の展示もありました。
使用したときは、この水晶を細かく砕いたものを型枠の中に並べて樹脂を流し込んだものをスライスした断面を見せるという特殊な技術を用いた新素材でした。
石が産地やどんな地層から採掘されているということを知るということも大事だなと思った展示でした。
実は、上野に足を延ばしたのは、東京国立博物館の特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」に展示終了の駆け込みに行ったためでした。
仏像は趣味のひとつです。密教系ということで聞いたことのないたくさんの菩薩を見ることができました。奥が深い!
多くの仏像もよかったのですが、巨大な曼荼羅に圧倒されました!
映像での解説がとても分かりやすく、さすが東博の展示でした。