フランスを代表する建築家ル・コルビュジエ(Le Corbusier)が妻のイヴォンヌとともに、1934年から1965年にかけてに住んでいたパリ郊外にあるアパートメント「ナンジェセール・エ・コリ通りのアパートメント」についての第2話です。
前回の記事でトレースをしたプラン(間取り)に、部屋名をいれてみました。
ちなみに第1話で巡ったアトリエは、赤く塗った範囲です。
各部屋の位置関係のみならず、玄関がどこなのか、共用部のエレベーターから玄関扉までどう行ったかなど、10年前の記憶を、プラン(間取り)を書くことで呼び起こしていきました。そして、現地で撮影した写真でその確認をしていきます。
前回のアトリエから、玄関を通り、ダイニングのほうへ歩いていきます。
「玄関」が黄色、「サロン」がオレンジ、「ダイニング」が紫色の範囲となります。
アトリエと玄関の間の建具は、軸の回転式の大型建具でコルビュジエのデザインソースのひとつです。
玄関にある上階への彫刻的な階段。暗くなりがちな、部屋内の玄関とサロンにやわらかい光を注ぎ込んでいます。
上階には、ゲスト用の寝室とブルゴーニュの森が見渡せるテラスがあります。写真とテキストは、次回以降で。
玄関の次の部屋には、サロンがあります。
アトリエ兼住居なので、打ち合わせスペースとしての機能があったのかもしれません。
ピンタレストに当時のサロンのイメージを見つけました。現状はさっぱりとしていますが、アートと小物によって、インテリアが雰囲気が良いですね。
サロンの次の部屋には、ダイニングがあります。
玄関、サロンのフラット天井から、アトリエの天井形状と同じヴォールト天井になり、大開口の窓により開放感のあるダイニングとなっています。
白い壁面が多く、少し寂しい気がします。コルビュジエが住んでた当時は、白い壁にはいくつかアートが飾られていたかもしれませんね。
次回は、キッチンを巡ってみたいと思います。
第3話に続く。