フランスを代表する建築家ル・コルビュジエ(Le Corbusier)が妻のイヴォンヌとともに、1934年から1965年にかけてに住んでいたパリ郊外にあるアパートメント「ナンジェセール・エ・コリ通りのアパートメント」についての第3話目です。
第3話は「キッチン」です。(ちなみに第2話は玄関、サロン、ダイニングでした)
もう1度、トレースしたプランから。
前回見たダイニングから、キッチンは切り離され、いわゆるクローズドキッチンです。
アトリエのバックヤードに使用人室があることから、家事は使用人が行い、自炊はしていなかったのかもしれませんね。
部屋内側に面するキッチンですが、大きい窓のおかげで圧迫感を抑えられています。
キッチンの背面には、バルコニーに面したもうひとつのスペースがありますが、用途は不明です。もしかして冷蔵庫的な何か…
キッチンの写真を見ているうちに、1点気づいたことがありました。
次回は、その気づきについて。第4話に続く。